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女性がメンズブランドで働く方法は?メリットや注意点について解説

アパレルで女性店員が働くのは、レディースブランドがほとんどです。

しかし、メンズブランドに興味があったり、メンズのショップで働きたい女性もいるのではないでしょうか?

こちらの記事では、メンズブランドとレディースブランドの違いや女性がメンズブランドで働くメリット、接客時の注意点などをまとめました。

さらに女性がメンズブランドで働く方法についても説明しているので、メンズで働くことを検討している方は最後までご覧ください。

 

※2023年5月1日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2024年6月24日に再度公開しました。

メンズブランドとレディースブランドの違い

ラックにかかったメンズジャケット

メンズブランドがレディースブランドと最も異なるのは、大半のお客様が男性であることです。

男性を接客する時、テンションや距離感が女性客の場合と違うので、最初は戸惑うかもしれません。

例えば、関心の強い話題になると、話を聞くよりも話をする方が好きなお客様や、女性以上に直接的な言葉や態度に敏感なお客様もいるんです。

また、こだわりの強い男性客は、デザインよりも機能性や品質に関心を示すことも。

お客様の反応からニーズや好みを見極め、適切に提案する能力が求められます。

決して簡単なことではありませんが、一度気に入ると同じショップ、同じ販売員から繰り返し購入する男性客も多いので、その分やりがいも大きいですよ。

メンズブランドで働く女性店員のメリット7つ

青空 「Merit」

こちらでは、メンズブランドで働く女性店員の主なメリットを7つにまとめました。

レディースとは異なる点もいろいろあるので、現状に悩んでいる方は比較してみてはいかがでしょうか?

女性としての視点を活かしやすい

多くの男性客は女性からどう見られるのかを意識しています。

そのため、女性店員が「とてもお似合いですよ」と褒めるのは、男性店員よりも断然説得力があるんです。

また、コーデの提案では、女性店員ならではの色使いやアイテムの組み合わせが逆に新鮮さを感じる場合も。

男性同士では気がつかないことも多いので、女性としての視点を活かした提案がしやすいですよ。

コーディネートを提案しやすい

メンズアイテムのカテゴリーは、レディースと比べるとかなり限られています。

さらにトレンドの変化はあってもシンプルでベーシックなデザインの傾向が強いため、比較的コーディネートが提案しやすいです。

ただし、提案をお客様の満足に繋げるのは、個々の店員のスキルやセンスが肝心。

男性客の考え方や気持ちへの理解を深め、地道に接客経験を積んでいきましょう。

女性同士の人間関係の悩みが少ない

男性店員の多くは、価値観や性格が違っても、必要以上に干渉することはありません。

そのため、ショップ内の人間関係で悩むことは少ないでしょう。

私が働いていたメンズショップの女性店員は、メンバー同士の適度な距離感、それに男性店員からの配慮やサポートが働きやすかったようです。

レディースブランドで女性同士の人間関係がうまくいかない場合、案外メンズブランドで働くのが合っているかもしれないですよ。

床に座る女性店員

社販購入の負担が少なくて済む

レディースブランドの女性店員は、常に売り場の商品を着ているので、社販購入が大きな負担になりがちです。

しかし、メンズで働く女性店員の場合、男性用商品を着ることもありますが、基本的には自社のレディースブランドを着たり、イメージの近い他社商品を着たりします。

重要なのは、メンズブランドの世界観に合っていること。

必然的に着回しやすい服の方が無難なため、社販購入の負担が少なくて済むんです。

ファッションの幅が広がる

例えば、ゆったりサイズのスウェットを取り入れたリラックスカジュアルなど、メンズライクなファッションって可愛いですよね。

接客で提案する色柄やデザインの組み合わせには、レディースファションに応用できるヒントも豊富。

また、毎日のように見聞きする男性の好みや服選びの傾向から、逆に影響を受けることもあるかもしれません。

レディースでは得られないメンズのファッション情報は、おしゃれの楽しみをさらに広げてくれます。

ショップの雰囲気が柔らかくなる

男性店員しかいないメンズショップは堅い雰囲気になりがちです。

1人でも女性店員がいた方が入りやすいと思う人は多いのではないでしょうか?

柔らかい物腰でお客様を安心させられるのは女性店員ならではの持ち味。

男性客に限らず、女性客でも入りやすい親近感のある店を目指すことで、購入率のアップが期待できます。

まずはお客様に笑顔を向けて、「いらっしゃいませ」と声がけしましょう。

女性でも能力があればキャリアアップできる

メンズブランドだからといって男性だけが昇進しやすい環境とは限りません。

私がメンズにいた当時、上司が女性だった時期もありましたが、接客スキルの高さだけでなく、目標に向かってリーダーシップを発揮し、男性メンバーから高い信頼を得ていました。

会社によって状況が異なるとは思いますが、レディースブランドでキャリアアップを狙う女性が多い一方、メンズは女性ライバルが少ないため案外狙い目といえるでしょう。

女性がメンズブランドで働くためのスキルとは?

女性 スマイル

女性がメンズブランドで働くための主なスキルを4つ紹介します。

これまでの接客経験が活かせるので、検討している方は参考にしてみてください。

コミュニケーションスキルが高い

男性客や男性店員と信頼関係を築くためのコミュニケーションスキルが求められます。

特に接客では、アイコンタクトや笑顔を効果的に使って、楽しい会話にすることも大切です。

ただ、話の内容が脱線し過ぎないよう、話題を商品からあまり離さないことがポイント。

提案商品とニーズの関連性を意識しながら、会話を進めていきましょう。

チームワークを大切にする

ショップ売上を達成するには個人プレーではなく、チームワークが必要です。

例えば、他のメンバーの接客時に、自分の手が空いていれば、探している商品の在庫を代わりにチェックするなど、自発的にフォローし合える関係が大切。

メンバーが一丸となっておもてなしできるショップは、お客様はもちろん、自分たちも居心地が良いものです。

女性店員としての立場を活かし、積極的にチームプレーに取り組んでみてください。

メンズファッションの知識を身につける

メンズファッションの知識をこれから身につけるのは大変そうと思う人もいるかもしれません。

とはいえ、レディースの接客で使っていた専門知識があれば、メンズファッションの理解に役立つでしょう。

ビジネスやフォーマルな場での服装マナーや、服のお手入れ方法など、メンズ特有の情報も多いので、積極的に学ぶ姿勢も大切です。

情報収集能力が高い

男性客との会話をスムーズにするためには、男性が興味を持ちそうな話題を把握しておくと便利です。

例えば、時事ネタや趣味の話題、おすすめのYouTube動画・・・など。

最初は話題が少なくても、日頃から男性客や男性メンバーと接していれば、さまざまな情報が入ってきます。

肝心なのは、常に好奇心のアンテナを張って、接客に活かせる情報収集能力を高めることです。

メンズブランドで接客する際の注意点

左右色の違うスニーカー

こちらでは、メンズブランドで接客する際の注意点を3つ説明します。

レディースの接客でも当てはまる内容ですが、対象が男性に代わるため、再確認してみましょう。

適切な距離感を保つ

男性客への接客では、適切な距離感を保つことが必要です。

男性のプライベート空間は女性のそれとは異なるため、距離感を誤ると不快感を与えたり、時には誤解を招くこともあるかもしれません。

その反面、一定の距離が保たれていれば、女性としての視点を活かしたアドバイスがより効果的に伝わります。

接客経験を重ねながら、ちょうど良い距離感覚を自分で掴めるようになりましょう。

身だしなみに気を遣う

男性の多い職場だからといって、ショップのイメージにそぐわないファッションや、逆に身だしなみに気を遣わないのはよくありません。

重要なのは、ショップの顔としてお客様に好印象を与える服装です。

会社の服装規定によって詳細は異なりますが、接客業では清潔感のある身だしなみが求められます。

香水やヘアスプレーの香りも強すぎると、お客様が不快に思われることがあるので気をつけたいですね。

簡潔に伝えられるよう要点をまとめておく

男性の中には、興味のあることに熱中する反面、それ以外のことには無頓着な方もいます。

例えば、おしゃれに関心がなく、服が着られなくなったから代わりを探しに来る男性客もいるくらいです。

ただ、購入する目的がハッキリしているので、商品が見つかれば決断するのも早いです。

そのような場合、トレンドについて延々と語るよりも、持っている服との合わせ方やお手入れ方法など、実用的な説明が効果的だったりします。

日頃から簡潔に伝えられるよう要点をまとめておくと、相手に合わせて対応しやすいですよ。

女性がメンズブランドで働く方法

メンズショップ 店内

女性が働けるのはレディースブランドと思いがちですが、実際にはメンズで活躍している方もたくさんいます。

こちらでは、女性がメンズブランドで働く方法についてまとめました。

メンズ・レディース複合ブランドで経験を積む

複合ブランドではメンズとレディースの両方を取り扱っているため、メンズファッションの基本的な知識が身につけられます。

また、男女共に接客するので、男性客に慣れるという意味でも無理なく経験を積めるのがポイントです。

将来的にメンズで働くことを考えているのであれば、男性客と女性客の傾向の違いを把握していることも強みとしてアピールできるでしょう。

メンズ部門に異動希望を提出する

現在働いているブランドがメンズとレディースの両方を展開している場合、メンズ部門に異動希望を提出してみるのも一つの手段です。

ブランドの世界観が共通していれば、他ブランドへ転職するよりもスムーズですから。

ただし、漠然とした熱意ではなく、「なぜメンズで働きたいのか」「どのように貢献できるのか」を明確に伝えられることが肝心です。

もちろん社内事情もあるので、すぐに異動とはいかないと思いますが、欠員募集や人事異動の際に候補として名前が挙がる可能性が高まります。

メンズブランドの求人で女性採用枠を狙う

アパレルの求人情報で「女性募集」「男性募集」というのは、あまり見たことがありませんが、明記されてなくても、同性の求人に応募するのが一般的です。

しかし、入社後の適性判断でメンズに配属される女性もいるので、いかに女性採用枠のある求人情報を見つけ、アピールするかがとても重要です。

この場合、アパレルに特化した転職エージェントに相談するのがおすすめ。

ブランドの採用事情に精通しているので、一人よりもスムーズに転職活動できますよ。

アパレルに特化した求人サービスを利用する

転職エージェントなど、アパレルに特化した求人サービスを利用すれば、希望条件や適性を考慮した求人を紹介してもらえます。

ただし、アパレル販売経験を重視するブランドが多く、未経験の場合は紹介が難しいかもしれません。

未経験からメンズブランドにチャレンジするなら、派遣社員やアルバイトなどで経験を積んで正社員を目指す方法を検討してみるのも良いでしょう。

正社員以外ならハードルが低いため、接客スキルを学びながらアパレル販売職が自分に合うかどうかを見極めることができます。

メンズブランドにおすすめ求人サービス3選

メンズアイテム(シューズ・パンツ・ベルト・腕時計・ニット)

こちらでは、メンズブランドにおすすめの求人サービスを3つ紹介します。

アパレル経験者向けと未経験者向け、それぞれに適したサービスがあるので、目的に合わせて活用しましょう。

クリーデンス

クリーデンスは大手転職サイト「doda」や、派遣サービス「テンプスタッフ」などを運営するパーソルキャリアが手掛けるアパレル・ファッション業界に特化した転職エージェントです。

2001年からサービスを開始、現在では求人企業3,500社以上(60%は非公開)、登録ユーザー242,000名以上でアパレル業界最大級の規模を誇っています。

他では見ることのできない独占求人も多いので、アパレル販売経験を活かしてメンズブランドへ転職を目指すのであれば、ぜひ登録しておきたいエージェントです。

 

iDA

iDAはアパレル・ファッション業界の正社員、契約社員、派遣社員の人材サービスです。

これまでに取引実績のあるブランド数5,000以上、公開案件だけでも11,000件を越え、業界トップクラスの求人数を取り扱っています。

特にラグジュアリーブランド、デザイナーズブランドの取り扱いは他社を圧倒する充実ぶりなので、働きたいメンズブランドに出会う確率も格段に上がるでしょう。

未経験者がチャレンジしやすい求人もあり、派遣社員で経験を積みながら、正社員へのキャリアアップを目指す人にもおすすめです。

 

アパレル派遣なび

アパレル派遣なびはアパレル・ファッション業界に特化した派遣専門の求人情報サイトです。

現在登録者数10万人を越え、国内のアパレル企業から海外ブランドまで幅広い求人を揃えています。

未経験でもチャレンジできるよう給与前払い制度や資格取得支援など、快適に働ける各種フォロー制度を整えているのが特徴。

サポート体制が充実していて、希望のメンズブランドがあれば事前に伝えておけば、求人があった際に紹介してもらうことも可能です。

 

まとめ

ラックにかかったTシャツを見る男性客

メンズブランドでは、お客様はもちろん、ショップメンバーの大半も男性です。

そのため、接客の提案や売り場の雰囲気作りなど、さまざまな場面で女性店員が活躍しています。

また、女性同士の人間関係の悩みが少なく、社販購入の負担も少なくて済むなど、メンズで働く女性ならではのメリットも豊富。

ただし、女性同士の場合とは距離の取り方が違うなど、異なる点がいくつかあるので、最初は戸惑うこともあるかもしれません。

女性店員としてメンズを目指すためには、複合ブランドでメンズ販売の経験を積んだり、ブランド内でメンズラインへ異動希望を提出する方法もあります。

アパレルに特化した転職エージェントに相談すれば、ブランドの採用事情に精通しているのでメンズの女性採用枠が探しやすくなりますよ。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

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By ヒデム

元アパレル販売員のヒデムです。ジュエリー業界への転職を経験しているので、アパレルに対して客観的な視点も持っています。当ブログでは、ファッションや仕事選びに関する情報を発信していきます。