アパレル販売員からの転職には不安がつきものです。中には年齢が気になって、なかなか転職に踏み切れない方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、年代別におすすめの業界や職種、転職のポイントなどを説明します。
さらに、アパレル販売員が転職を考える理由や、おすすめの求人サービスも紹介しているので、異業界・異職種への転職を検討している方は最後までご覧ください。
目次
アパレル販売員からの転職は可能?
アパレル販売員からの転職は十分可能です。私も以前アパレル業界からジュエリー業界へ転職しました。
これまでとは違う業界・職種にチャレンジする中で悩んだのは、「経験やスキルを新たな仕事にどう役立てるかが肝心」ということです。採用担当者に説得力のあるアピールをするためには、未経験の業界や職種でも、応募に足る基本情報を理解しておく必要があります。
転職する年齢によって選択肢は変わりますが、強みを活かせれば40代での転職も不可能ではありません。ただし、年齢が上がるほど難易度が高くなるので、もしアパレル販売員としての現状に迷いがあるなら、早めに行動することをおすすめします。
アパレル販売員が転職を考える理由とは?
こちらでは、アパレル販売員が抱えている主な悩みをピックアップしました。辞めたい理由を整理することで、転職への確かな一歩に繋げましょう。
人間関係が良くない
アパレル業界では協調性が求められますが、実際には上司や同僚との相性が合わないこともよくあります。閉鎖的なショップ環境で人間関係が険悪だと、さらに辛く感じますよね。
我慢してもストレスは着実に溜まっていくので、限界が来るのは時間の問題です。改善が見込めないのであれば、見切りをつけて別の道に進むことも時には必要な判断ではないでしょうか。
売上予算(ノルマ)がストレス
売上予算はアパレル販売員が給与をもらうために必要な目標です。そのため、予算を達成できないと周囲に対して劣等感を感じたり、厳しい指導を受けたりすることもあります。
また、目標予算にはメンバー同士の団結力を高める側面もありますが、売上争いが激しくなると、人間関係に悪影響を及ぼすケースも少なくありません。
販売員である以上、切っても切り離せない売上予算は、深刻な負担に感じることも多いのです。
土日祝日に休めない
アパレルショップの多くは、土日祝日に来客数が増えて忙しく、ショップ販売員のシフト休みは平日が中心です。そのため、世間一般の休日に出勤しなければならないストレスや、友人や家族と休みの予定を合わせづらいことに不満を感じている方も多いと思います。
カレンダー通りに休みたいのであれば、雇用形態を見直すか、異業界・異職種への転職がおすすめです。
体力的につらい
アパレル販売員は、シーズンを先取りした商品を販売するため、夏は厚着、冬には涼しい格好で売り場に立つのが一般的です。
また、長時間の立ち仕事で足がパンパンにむくんだり、疲れが溜まると心身に不調をきたすこともあります。さらに、連休が取りにくいシフト制では、十分にリフレッシュできていない方も結構いるのではないでしょうか。
今はなんとかなっていても、いつまで続けられるか不安になりがちです。
給与が低い
アパレル販売員の一般的な給与は、他業界の平均以下です。残業代がつけばそれなりの金額になる場合もありますが、中にはサービス残業が暗黙の了解になっていることもあります。
自分のことや今の生活だけを考えている間はまだしも、家族が増えたり、将来を考えたりするようになると、不安が募りますよね。このままだと「住宅ローンが支払えない」「子供の養育費がかかる」のように、深刻な生活問題になることもあるでしょう。
ブランドイメージと合わなくなってきた
それぞれのブランドには、対象となるイメージが設定されています。例えば、10代~20代前半の若い世代を対象とするブランドの販売員が、20代から30代へと年齢を重ねるにつれて、そのイメージからズレていくのは避けられないことです。
もし働き続けたとしても、次々と若手販売員が入ってくる一方で、自分の年齢と合っていないブランドでの活躍には限界があります。
アパレル販売員としての自分を客観的に捉え、転職するタイミングを逃さないことが大切です。
ライフスタイルの変化
誰でも年齢を重ねるにつれ、さまざまな事情でライフスタイルは変化していきます。しかし、アパレル販売員は平日休みで長時間労働も多く、プライベートが制限されがちです。
例えば、育児や介護との両立など、今まで通りに働くことが難しいと感じている方もいるのではないでしょうか。雇用形態の見直しも含めて、広い視野で転職を考えるタイミングなのかもしれません。
キャリアアップの限界
アパレル販売員からのキャリアアップでは、店長やエリアマネージャーを目指すのが一般的です。ゆくゆくはMDやバイヤーといった本社勤務に憧れる方もいると思います。
ただし、経験を評価されて店長へ昇進できても、その先のキャリアアップは簡単ではありません。これまでとは異なり、圧倒的に限られたポジションだからです。
思うように昇進できない場合、やりがいを求めて転職を検討するのは、当然の選択肢の一つです。
会社の業績が良くない
会社の業績が良くないと、昇給や昇進どころか、いつまで働けるかさえわかりません。もし低迷が続くようであれば、転職を考えてみる良い機会です。
まず、気になる業界をリサーチし、「将来性があるのか」「スキルや経験を活かせるか」などを見極めて行動することが大切です。
目的に合った転職エージェントに登録すれば、最新の業界動向を手軽にチェックすることができます。
アパレル販売員がアピールしやすいスキルとは?
アパレル販売員といえばコミュニケーションスキルが代表的ですが、他の業界や職種でも評価されるスキルが色々とあります。こちらでは、アパレル販売員からの転職でアピールしやすいスキルを紹介します。
制限のある条件下で信頼関係を構築するコミュニケーションスキル
限られた店舗スペースと短い接客時間の中で築く顧客との信頼関係が、売上に直結します。これはアパレル販売員にとって日常的な業務の一部ですが、一般社会で誰もが持っているスキルではありません。
そして、コミュニケーションスキルにはビジネス上の人間関係を円滑にできるノウハウが詰まっているため、営業職や接客業全般をはじめ、多くの仕事で重宝されます。
特にコミュニケーションスキルの需要の高さを感じたのは、中小規模のメーカーです。営業職が不足している企業も少なくなく、とあるメーカーでは社長が営業回りしているところもありました。
新規顧客の開拓というやりがいも含め、アパレル販売で培ったスキルを存分に活かせるのではないでしょうか。
数値目標を達成する計画実行力
アパレル販売員には売上目標が課せられ、店長を中心に各自で日割計算して販売計画を立てますよね。そして計画通りに進んでいるかを確認し、改善を図ることを繰り返してきたと思います。
この日常的なサイクルは、あらゆる業務やプロジェクトにおいて求められるPDCAサイクルとしてアピールすることができます。
■PDCAサイクルとは?
PDCAサイクルとは、業務やプロジェクトの改善を目的としたフレームワークのことです。以下の4ステップを繰り返し行います。
1 | Plan(計画) | 目標を設定し、達成するための具体的な計画を立てる。 |
2 | Do(実行) | 計画に基づいて実際に行動を起こす。 |
3 | Check(評価) | 実行した結果を評価し、計画通りに進んでいるかを確認する。 |
4 | Action(改善) | 評価の結果を基に、必要な改善策を講じる。 |
目標達成時の実績などがあれば、具体的な数値を交えて説明すると説得力がアップするので詳細に整理しておくことが望ましいです。
ただし、肝心なのは入社後にそのスキルを活かせるかどうかです。企業研究を行い、志望企業の方向性や業務内容に合わせて伝えられると良いかもしれません。
ビジネスの局面で役立つヒアリング力と提案力
アパレル接客では、複数のアイテムをコーディネートして提案することが多いですよね。しかし、目的の決まっている顧客にトータルでお買い上げいただくには、本人が気づいていない潜在ニーズを察知するヒアリング力と、心を動かす提案力が必要です。
これらのスキルは、あらゆるビジネスの局面で相手の要望や本質的な課題を理解し、具体的な解決策を提示することを可能にします。プレゼンや商談などの重要なシーンで高く評価されることでしょう。
接客のテクニックとして具体例を交えながらアピールすれば、採用担当者がイメージしやすくなりますよ。
スムーズに業務を遂行する協調性の高さ
アパレル販売の業務では、ショップの売上目標をスタッフ全員で目指し、互いに協力することで店舗運営が成り立っています。そのため、実際の相性の良し悪しに関わらず、業務上誰とでも円滑にコミュニケーションが取れる協調性が自然と身についていきます。
どんな業界や職種であっても、組織としてスムーズに業務を遂行するためには互いの協調性が欠かせません。状況や相手に応じた柔軟性、他人を理解する共感力、チームの士気を高めるポジティブな姿勢など、協調性の高さが感じられる人材は、採用担当者にも好印象を与えやすいです。
一緒に働きたいと思ってもらえるのは、アパレル販売員の腕の見せどころと言えますね。
情報収集力や分析力に通じるトレンド感
アパレル販売員にとって、トレンド感はとても重要です。流行を敏感に感じ取り、接客に取り入れることでより魅力的に商品を提案できます。
メディアやSNSのチェック、おしゃれな人の観察など、日頃からアンテナを張ってファッションの動向を気にしている方も多いのではないでしょうか。このようなトレンド感を磨くための習慣は、情報収集力や分析力に通じる重要なスキルです。
市場の最新動向を把握し、マーケティング戦略を立てたり、商品開発を行ったり、さまざまな業務やプロジェクトに応用できます。
組織やチームの運営に必要なマネジメントスキル
店長の経験があれば、マネジメントスキルもアピールできます。人材育成、売上管理、在庫管理、販促など、広範囲の業務を通じて店舗運営してきた経験は、アパレル販売以外でも役立つスキルです。
アピールの際は、担当店舗のスタッフ数や売上金額などの数値を入れると伝わりやすくなります。特に30代~40代では、中堅クラスとしてマネジメントスキルを求められることも多く、入社後のキャリアアップがイメージしやすくなるので、店長経験があることは大きな強みとなるでしょう。
リーダーシップを発揮した具体例、問題解決の経験、顧客対応の成功事例などを交えて説明すると、さらに説得力が増します。
アパレル販売員からの転職でおすすめの業界や職種
アパレル販売員からの転職では、それぞれの強みをどのように活かせるのかが大切です。こちらでは、アパレル販売員の経験やスキルが活かせる点や未経験でもチャレンジしやすい点から、おすすめの業界や職種をピックアップしました。
営業職
営業職は常に安定した求人数があり、異業界・異職種からの転職でもチャレンジしやすいのが特徴です。
顧客と信頼関係を築き、成果を上げることはアパレル販売にも通じているため、これまでの経験をダイレクトに活かせる職種の一つと言えるでしょう。
ヒアリング力や提案力などの接客スキル、数値目標に対する計画実行力などがアピールできます。
成功報酬型を取り入れている企業も多く、契約数に応じて大幅な収入アップが見込めるのも魅力です。
アパレルメーカー
アパレル販売員を辞めても、アパレル業界で働きたい方にはアパレルメーカーがおすすめです。
営業職はもちろん、企画、生産管理、マーケティングなど、幅広い職種でアパレルの専門知識や消費者への理解が役立ちます。ただし、バックオフィス業務の採用枠は限られているので、まずはアシスタントからスタートするのが良いでしょう。
また、近年ではECサイトに新規参入する企業が増えています。アパレル販売でSNSを活用した経験を活かし、ECサイトの運営や管理に携わるのも、時代に合った働き方ですね。
IT業
IT業界は他業界と比べても著しく成長を続けており、慢性的な人材不足の状態です。そのため、若手採用に力を入れている企業も多く、未経験でも転職しやすい業界と言えます。
早いうちからITスキルを磨いておけば、プログラマーやエンジニア、Webデザイナーなど、将来の可能性が広がり、独立という選択肢も考えられるのではないでしょうか。
知識ゼロでチャレンジするのは難しいですが、現在は基礎知識を学べる求人サービスもあり、入社後に研修を行っている企業も増えているため、ハードルはそれほど高くはないでしょう。
製造業
製造業では人材不足や技術継承が課題とされており、未経験者を積極的に受け入れている企業も多いです。さらに、機械操作などの専門スキルを習得すれば、潰しが効くという面でも安定が見込めるでしょう。
細部までマニュアル化されたルーティンワークは、地道な作業が得意な人に向いています。ただし、製造現場はアパレルショップと全く異なる空間であり、古い体質が残っている職場も少なくありません。
入社後のミスマッチを防ぐために、なるべく現場見学させてもらうことをおすすめします。
コールセンター
コールセンターは顧客と対面するわけではありませんが、アパレル販売員の経験やスキルが大いに役立ちます。
顧客のニーズを理解するコミュニケーションスキルや、接客しながらシステム操作を行うマルチタスク能力など、共通点も多いため、未経験でも始めやすいでしょう。
デスクワークが基本となり、身体的な負担の軽減も期待できます。ただし、クレームが発生することもあり、ストレス耐性や責任感の強さが必要です。
介護職
介護職は経験や年齢を気にせずに転職しやすい職種です。細かい気配りをはじめ、アパレル販売で培ったさまざまなスキルを活かせば、スムーズにスタートしやすいでしょう。
人の役に立ちたい、社会貢献したい方におすすめです。また、仕事以外でも自分の家族の介護に役立つというメリットもあります。
一方で、他の職種と比べて高収入を得るのが難しいため、収入アップを目指すには介護福祉士の資格を取得することが不可欠です。
その他接客業
アパレル販売員からの転職を考えている方で、接客にやりがいを感じている方も少なくないでしょう。例えば、ホテルのフロント係や飲食店のホール係など、他の接客業にもアパレル販売と共通する部分が多くあります。
業界にこだわらなければ、豊富な選択肢から探せるのが、接客業の大きなメリットです。売上予算にストレスを感じたり、販売行為が苦手だったりしても、自分に合う接客業が見つかれば働きやすくなるかもしれません。
年代別におすすめの業界や職種
アパレル販売員からの転職では、年代ごとに求められる内容が異なります。そのため、それぞれの年代に適した転職先があるんです。
こちらでは、年代別におすすめの業界や職種をピックアップしました。求人探しのポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
20代におすすめの業界や職種
20代の転職では、熱意やポテンシャルが重視される傾向にあります。特に若いほど順応性が高いと考えられているため、IT業や製造業のように、新たな知識や技術の習得を必要とする業界への転職もしやすいです。
ただ、最初はアパレルとは違うことばかりで、苦労することも多いと思います。転職後の負担をなるべく軽減できるよう、研修制度が整っているかどうかを確認しておきたいですね。
一方、事務職にチャレンジしたい方もいるのではないでしょうか。データ管理や書類作成などをPC操作するため、アパレルの売上管理や報告書作成などでExcelやWordを使用した経験があるとアピールしやすいです。
さらに、来客対応や電話応対、他部署との連携が多く、コミュニケーションスキルが評価される職種でもあります。しかし、事務職は採用人数が少なく、未経験からの正社員採用は簡単ではありません。
派遣社員であれば未経験求人も見つかりやすいため、派遣事務で経験を積み、長期的に正社員を目指す方法を視野に入れておく必要があります。
30代におすすめの業界や職種
30代の転職では、経験やスキルが求められるため、20代よりも難易度が上がります。アパレルの専門知識や消費者への理解を必要とするアパレルメーカーをはじめ、これまでの経験をどのように役立てるのかが転職成功へのカギと言えるでしょう。
その点、営業職はアパレル販売員から転職しやすく、成果が収入に反映されやすいのでおすすめです。企業によって職場の雰囲気や営業スタイルが異なるため、転職エージェントを利用して事前に調べておくと、入社後のミスマッチを防げます。
また、キャリアアドバイザーもやりがいのある仕事です。求職者の適性を見て求人を紹介し、選考対策や待遇交渉など、転職活動全般をサポートします。コミュニケーションスキルの高さが求められ、30代の社会経験が説得力を増します。
他にも、製造業や物流業など人手不足に悩む業界では、比較的間口の広い企業も少なくありません。ただし、景気に影響されやすい中小企業も多く、仕事量の少ない時期もあれば、連日長時間残業が続くこともあります。アパレル販売員の忙しさとは異なりますが、身体的なタフさはアピールポイントになるでしょう。
40代におすすめの業界や職種
40代の転職では、経験が重視されることはもちろん、マネジメントスキルを求められることもよくあります。店長以上の経験があればアピールしやすいですが、経験がないと採用のハードルが上がってしまうことも。
そのため、アパレル販売員から転職する場合、業界を限定せず、できるだけ広い視野で転職先を探すことが重要です。マネジメント経験や年齢を気にせずチャレンジできるのは介護職です。人手不足の施設も多く、転職エージェントを利用すれば自分に合う求人を見つけやすいでしょう。
保険業界や不動産業界の営業職もおすすめです。成熟した雰囲気や長年培ってきた接客スキルがあれば、ミドル~シニア層の顧客と信頼関係を築くことも難しくはないと思います。同様に、キャリアアドバイザーやセレモニースタッフでも、若さでは出せない魅力を活かしやすいです。
他にも、ドライバーや警備員など、年齢不問で需要の高い求人が狙い目です。特に近年では女性に配慮された職場も増えているため、働きやすさを優先して転職先を探すことができます。
アパレル販売員からの転職を成功させる7つのポイント
アパレル販売員から異業界・異職種への転職は難易度が上がります。しかし、企業の選び方や転職活動の進め方次第で、好条件の転職も不可能ではありません。
こちらでは、転職を成功させるためのポイントを7つ紹介します。
転職目的とキャリアプランを明確にする
転職目的は、「前職の問題点を転職によって解決する」と表すことができ、以下のように退職理由と志望動機を含んでいます。
退職理由 | なぜ前職を辞めたのか(問題点) |
志望動機 | なぜその会社に転職したいのか(解決策) |
つまり、転職目的を明確にすることで、退職理由と志望動機に一貫性を持たせることができます。転職目的がブレなければ、無駄に長引くのを防ぎやすくなるでしょう。
さらに、数年後のキャリアプランを立てておくことも大切です。志望企業の求める人物像や業務内容に落とし込めば、説得力のあるアプローチが可能になり、入社後のミスマッチを避けることができます。
志望動機を作り込む
志望動機は、熱意をアピールできる貴重なチャンスです。どこにでも通用するような当たり障りない内容や、何が言いたいのかわからない内容にならないよう注意しましょう。
志望度の高さを採用担当者に伝えるため、企業との関連性を示すようなエピソードを盛り込みながら、なぜ応募したのかを明確にすることが大切です。「どこに魅力を感じたのか」「どのように貢献できるのか」など、具体的に答えられるよう、丁寧に作り込んでみてください。
入念に情報収集を行う
志望企業の基本情報を得ることは不可欠ですが、業界の現状、競合他社、口コミなど、外部の情報を含めて掘り下げていくことも重要です。
業界内での企業の位置づけや企業の強み・弱みを客観的に理解することで、自分に合っている企業かどうかの判断がしやすくなります。
特に、口コミなどから分かる企業のマイナス面には、人によって許容範囲内と範囲外があります。転職の優先条件を基に比較検討すれば、おのずと選択肢が絞られていくでしょう。
経験やスキルが活かせる業界や職種を選ぶ
転職では、経験やスキルを活かせる方が成功率が高くなります。特に30代~40代は即戦力として評価されることが多く、ポテンシャルや将来性が重視されるのは20代までです。
そのため、アパレル販売員からの転職でも、関連性の強い求人を中心に範囲を広げていくのがおすすめの方法です。また、異なる業界や職種に対して、経験やスキルの使い方を柔軟に考えることも重要です。
自己分析を行い、自分の強みや弱みを把握することで、どのような業界や職種で自分が活躍できるかを見極めることができます。
なるべく早めに転職活動を始める
転職では年齢が若いほど有利ですが、アパレル販売の経験やスキルを活かせる職種は数多くあります。新しい求人情報は毎日のように更新されているので、迷いがある場合は早めに転職活動を始め、チャンスを逃さないようにしましょう。
不採用が続くと心が折れそうになることもありますが、きちんと対策しながら転職活動を進めていけば、不採用から分かる改善点や進むべき方向性のヒントに気づくことが可能です。
もし、想定していた転職イメージとは違うとしても、当初には無かった道筋が見えてくるかもしれません。
求人数の多さで選ぶ
営業職や介護職など、需要の高い職種は求人数が多いため、採用される可能性が高いです。また、これらの職種では採用年齢の幅が広く、30代~40代からでも働きやすいのが大きなメリットです。人と関わる様々な場面で、これまでの経験やスキルが活かせるでしょう。
ただし、求人数が多い背景には、離職率の高さが関係していることもあります。「フォロー体制が不十分」「長時間労働が多い」などのリスクを考慮し、転職エージェントを通して内部事情を把握しておくことが肝心です。
目的にあった転職エージェントを利用する
アパレル販売員からの転職は長期化する場合があり、様々な問題や不安に悩むこともあるでしょう。
少しでも転職活動をスムーズに進めるために、自分の目的に合った転職エージェントを利用してみてはいかがでしょうか。希望条件に合う求人を厳選して紹介してもらえるだけでなく、応募書類の添削や面接対策など、実践的なサポートも期待できます。
転職の専門家であるキャリアアドバイザーは、求職者に必要な情報やノウハウを提供できるため、困難な時でも頼りになる存在です。
アパレルからの転職におすすめの求人サービス10選
こちらでは、転職エージェントを中心に、おすすめの求人サービスを紹介します。それぞれのサービスには独自のメリットがあるので、転職の目的に合わせて検討してみてください。
【総合】リクルートエージェント
リクルートエージェントは、転職支援実績No.1を誇る業界最大手の転職エージェントです。圧倒的な求人数を取り扱っていて、非公開求人だけでも20万件を超えています。
年齢制限がなく、各業界・各職種に精通したキャリアアドバイザーが求職者の希望やスキルに沿った求人を厳選して紹介しているのがポイントです。
さらに、提出書類の添削、面接対策、独自に分析した業界・企業情報の提供など、転職サポートも充実しているため、異業界・異職種の転職では心強い味方となるでしょう。
【総合】安定のお仕事
安定のお仕事はフリーター・第二新卒・20代の未経験転職専用の転職支援サービスです。ブラック企業を徹底排除し、10,000件以上の安定した求人の中から利用者の適性や希望に基づいて紹介しています。
未経験転職に特化した専任のアドバイザーが書類作成や面接対策もサポートしているので、分からないことや不安があっても相談することが可能です。
入社1年後の定着率が95%と非常に高く、利用者に適した求人の紹介やサポートの質の高さを示しています。
【アパレル関連】クリーデンス
クリーデンスは、大手転職サイト『doda』や、派遣サービス『テンプスタッフ』などを運営している会社が手掛けるアパレル・ファッション業界に特化した転職エージェントです。
そのため、販売や営業、マーケティングなど、あらゆるアパレル関連の職種に精通しているのが強み。これまでの経験をアパレルからの転職に活かすノウハウも充実しています。
コスメやインテリア、生活雑貨など、アパレル以外の求人も取り扱っているので、経験重視で新たなチャレンジをするのにおすすめのエージェントです。
【アパレル関連】iDA
iDAはアパレル・ファッション業界の正社員、契約社員、派遣社員の人材サービスです。これまでの取引ブランド数が5,000以上、公開案件だけでも11,000件を越え、業界トップクラスの求人数を取り扱っています。
ポイントはアパレル以外にもコスメ・インテリア雑貨・飲食など、多方面の求人を揃えていることです。
アパレル販売の経験を活かし、異業界や異職種のサービス業への転職を検討している方にとって、ぜひ登録しておきたいサービスです。
【IT】ウズウズIT
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【介護】パソナライフケア
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派遣求人・紹介求人(正社員、契約転職支援)を扱っており、自身のライフスタイルに合わせた働き方で正社員を目指すこともできます。
【介護】かいご畑
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正社員や契約社員の求人だけでなく、パートや紹介予定派遣といった様々な雇用形態の案件をそろえています。そのため、「未経験でも高時給」「週3日」「日勤のみ」など、希望条件に合わせて選べるのが魅力です。
また、現場で経験を積みながら、0円で介護資格が取れる「キャリアアップ応援制度」があるので、資格がなくても安心してスタートできます。
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男性以上に細やかな心配りができる女性ドライバーの需要が高まっているので、アパレル販売で培ったコミュニケーションスキルを活かすことができます。
またタクQでは給与保証があり、月収30万円以上、年収500万円以上を目指すのも十分可能です。
未経験者対象の研修制度が充実しており、入社後のサポートにも力を入れています。
【警備】セキュリティーワーク
セキュリティーワークは警備業界初の警備員に特化した転職エージェントです。正社員・契約社員・アルバイトの求人から、警備業界を熟知したアドバザーが利用者の希望条件や適性を考慮して紹介します。
面接の手配から履歴書の添削、面接対策、入社後のフォローまで、トータルサポートで頼れるのが特徴です。
アパレル在職中で転職活動にあまり時間が取れなくても、スマホ1台あれば登録から相談まででき、最短1週間で内定をもらうことも可能です。
まとめ
アパレル販売員に限らず、異業界・異職種への転職は難易度が上がります。そのため、自分の年齢に見合った強みを活かすことが内定獲得のカギとなるでしょう。
20代であれば熱意やポテンシャル、30代~40代では経験やスキルが求められます。年齢が若いほど有利ですが、年齢を重ねるほど豊富な経験やスキルを持っているはずです。新たな業界や職種に対して、アパレル販売員で培った強みをどのように役立てるのかを柔軟に考えてみましょう。
目的に合った転職エージェントを利用すれば、求人紹介だけではなく、応募書類の添削や面接対策など、実践的なサポートが期待できます。
求人情報は日々更新されているので、現状への不満や将来に不安を感じているのであれば、早めに転職活動を始めてチャンスを掴みましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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